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NBI検査
増え続けていえるがん
近年、わが国において、がんにかかる患者さまの数がますます増えてきています。
その一方で、内視鏡や外科治療、化学療法、放射線治療法といった医療技術の進歩によって、がんは早期に処置すれば改善できる可能性のある病気になってきています。
そもそも、がんってどんな病気?
がん細胞とは、細胞の中のDNAが傷つけられることで発生する、異常な細胞のことです。
がん細胞は血管から栄養を奪って増殖を繰り返し、毒素を出しながら大きくなり、がん組織となって臓器の働きを妨げます。そして、進行すればするほど、生命がおびやかされることに・・・。
しかし逆に言えば、がんを見つけるのが早ければ早いほど、
治る可能性も高いということです。
がんの早期発見のために
がんが早く見つかれば、大きな手術をせずに内視鏡で取り除ける可能性が高くなります。
しかし、初期のがんは自覚症状がほとんどありません。早期発見のためには、自覚症状がない段階でも定期的に検診を受けることが重要です。
内視鏡検査は、負担の少ない従来より細めの内視鏡や鮮明な高画質画像を得られるハイビジョン内視鏡が登場するなど、どんどん進化しています。特に近年は、NBIという技術を用いた内視鏡検査が注目を集めています。
NBIって何?
NBIとはNarrow Band Imaging(狭帯域光観察)の略で、特殊な光を使って粘膜表面を観察する、内視鏡の新しい技術です。
がんの早期発見につながる技術として、世界中の医療現場での貢献が期待されています。
がんの早期発見につながる新しい内視鏡技術NBI
なぜNBIは早期発見につながりやすいの?
がん細胞は血管から栄養を補給して増殖するため、がんの始まりには近くに小さな血管が集まりやすくなります。
NBIは、こうした特微に強く反応する特殊な青い光を照らして観察を行う技術です。
つまり、特殊な光の力で初期がんの特徴的な変化をわかりやすく照らし出すから、通常の光での観察より早期発見につながりやすいといわれているのです。
NBIって大変な検査なの?
NBIを用いる検査は、内視鏡の画像をボタン一つでNBIに切り替えるだけなので、受け方は通常の内視鏡検査とまったく同じです。
また、対象の部位も「食道」「胃」「十二指腸」「大腸」「気管支」など、幅広い領域でNBIを使うことができます。
皆さまの健康ために、早期発見につながるNBI検査を受けられることをお薦めいたします。